
漢方は自然の恵み

漢方薬はこんな「薬」です
漢方薬は、「自然界にある植物や鉱物などのうち、薬効を持つ」部分を一定の法則のもと、原則として複数組み合わせて作られた薬です。 何千年という長い年月をかけておこなわれた治療の経験によって、どの生薬を組み合わせるとどんな効果が得られるか、また有害な事象がないかなどが確かめられ、漢方処方として体系化されました。
現代における漢方薬も「自然の恵みを利用して出来ている薬」と言う基本的な部分は変わりません。その一方で、最新技術を駆使した「製剤」として、生薬の持つ薬効を引き出し、かつ服用・保存しやすい状態に加工されたものになっています。 病院で処方される漢方薬の多くは、健康保険が適用される「医療用漢方製剤」で、148処方が厚生労働省に承認されています(2025年3月現在)。

生薬とはこういうもの
植物の葉・花・つぼみ・茎・枝・根、また菌類、鉱物や昆虫など、長い経験の中で効きめがあるとされた物質を、利用しやすく、保存や運搬にも便利な形に加工したものを「生薬」といいます。 それを混合して使用する治療薬が漢方薬です。 漢方薬の特徴は生薬の複合効果にあるのです。
植物といっても、花や果実、種、根、茎、樹皮、葉など、草木によって用いる部分が異なります。 例えば、桃の種を用いた「桃仁(とうにん)」や、葛の根の部分を用いた「葛根(かっこん)」、あの大きくきれいな花を咲かせる芍薬の根の部分を用いた「芍薬(しゃくやく)」などがあります。他にも、「茯苓(ぶくりょう):サルノコシカケ科のマツホド」のように、キノコ類も生薬になっています。
植物性生薬以外では、鉱物では、硫酸カルシウムである「石膏(せっこう)」などがあり、動物に由来するものとしては「牡蛎(ぼれい)」というカキの貝がらなどが生薬として用いられています。

漢方薬は民間薬と違います
ゲンノショウコ、センブリといった、昔から経験的に使われてきた主に一種類の薬草からなるものを民間薬といいます。家庭で治せる範囲のケガや病気に使われてきたものです。使い方にも医学的な背景はありません。 漢方薬は原則として2種類以上の生薬を、決められた分量で組み合わせて作られたものです。漢方医学に基づいて、用いる条件も細かく定められており、治療効果のある医薬品として正式に認められています。 また、サプリメントは栄養補助食品という名前のとおり、あくまでも食品の一つです。健康食品も同様です。
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漢方は日本育ち
1漢方医学は日本の気候や生活に根付いた医療
日本に中国から医学が伝わったのは5〜6世紀以降。その際、多くの漢方処方薬や生薬、医学の本が持ち込まれました。 その後、室町時代までは伝来した中国の医学にそって医療(診断や治療)が行われていましたが、それ以降は日本で独自の発展を遂げていきます。日本国内の風土や気候、日本人の体質やライフスタイルに合った医学に進化し、確立していったのです。 現代医療で用いられている漢方医学や漢方薬は、日本の伝統医学としてずっと守られ、発展していった「日本独自の医学」と言えるでしょう。
2「漢方」という言葉も日本独自のもの
「漢方」という呼び名は、江戸時代に入ってきた「オランダ医学=蘭方」に対してつけられた日本独自の呼び方です。オランダから伝わった西洋医学をオランダ(阿蘭陀)の蘭をとって「蘭方」と呼ぶようになったため、それまでに日本で定着していた医学を「漢方(漢王朝の”漢”に由来)」と呼んで区別するようになったのです。
3漢方薬を学ぶ場ができました
医学教育の改革の一貫として、2001年に大学の医学教育カリキュラムのなかに、漢方を学ぶ項目「和漢薬を概説できる」が新たに加わりました。これにより、医学生は卒業までに、漢方独特の診断法や概念、漢方薬の使い方などについて学ぶことになりました。
ただ、医学生は卒業までに覚えなければならない医学知識が多く、授業だけで漢方の細かい部分まで学ぶことはできません。 そこで、医学部を卒業した後にも漢方を学べる「卒後教育」に関心が持たれるようになりました。すでに医学部や医科大学、一般の総合病院のなかには、卒後教育のためのプログラムが用意されているところも多く、漢方に興味を持った医師や研修医がそこで漢方の知識を習得しています。 このように漢方を学ぶ場は増えてきているのです。
4海外でも注目されている漢方
最近では、漢方薬について西洋医学の評価法によって検証が行われ、その有効性が実証されてきています。漢方薬は経験に基づく伝統医学というだけでなく、科学的な根拠に基づく医学(Evidence Based Medicine)といえるようになりつつあるのです。 現代の漢方は海外でも注目されていて、アメリカ国立衛生研究所(NIH)でも代替療法を研究する部門(NCCAM)ができました。また米国消化器病週間(DDW)でも漢方薬の効果についての論文が発表され、多くの医師の関心を集めています。
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診療の方法も日本独自
漢方の診察では、舌や脈、おなかを診ます。実はこのおなかを診る「腹診※」は、日本で考え出された独自の診察法です。
また、漢方薬を処方する際に目安にするのが、その人の体質です。その体質を判断する“ものさし”の一つに「気・血・水(き・けつ・すい)」というものがあります。この「気・血・水」という考え方も日本独自で、鎖国のまっただ中だった江戸時代に生まれたものです。

日本では医師が西洋薬と漢方薬を一緒に処方できます
2025年3月現在、148処方の漢方薬が健康保険で使えるようになっています。健康保険が使えることになったことで、より漢方薬が身近になり、病医院で漢方薬を処方するケースが増えてきました。 西洋薬と漢方薬が一緒に処方されることにより、幅広い治療が可能になります。
日本で漢方薬を処方するのは、西洋医学を学んだ医師です。西洋医学と漢方医学、両方の視点から患者を診て、その人にあった薬を処方するという医療システムは、世界的にみても非常にまれなことです。
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